品種茶 「シュンメイ」 製造最終工程
今年の「シュンメイ」は、昼間の暖かさと朝晩の冷え込み、 茶師の特別愛情栽培で、近年でも最上の出来になりそうです。
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新しい元気な根が育つ土壌環境を作るため、茶畑の畝間の土を30センチほどの深さまで耕し、茶樹の周辺土壌の通気性を良くして、微量要素や肥料分の吸収を良くし、根に活力を与えるために「深耕」と言う作業を行います。
作物を育てるにはやはり土作りから・・・永年作であるお茶は一度植えてしまうと、なかなか土を耕すと言うことはしません。秋山園では「深耕」と言う作業により土を耕し、栄養素を蓄えることの出来る土を作り、根の若返りにより、より水分や栄養素の吸収が良くなるよう手入れします。
茶処でもあまり見られない作業ですが、茶樹にとって不可欠な作業です。
美味しいお茶を作るにはやはり元の生葉が美味しくなければどんな腕のよい茶師が製茶してもおいしい茶は出来ません。素材が第一です!
富士秋山園は富士山のふもと標高250mほどの山のお茶が中心です。山のお茶は香りが良いと昔から知られております。今 主流の深蒸し茶では山のお茶の特徴である香りを大切にすることが出来ません。頑固なまでに昔ながらの製法にこだわっていますので深蒸し茶の様な濃い色は出にくいかと思いますが、すっきりとした香りと味わいは深蒸し茶を凌ぐと自負しております。
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| 昨年一番茶を駆り取った後朝露が降りました そこに蜘蛛が巣を張り巡らして小さな害虫を 取っていました 薬害がないからこそ虫たちも 元気に働けます。転々と白く見えるものが蜘蛛の巣です |
今年も秋にかまきりが茶樹に卵を産みました 自然界の生き物は子孫を確実に残すため 安心な場所に卵を産みます。今年もたくさんの かまきりの赤ちゃんが巣立ちました。 |
| 石垣に造られた蜂の巣 | こんなに立派な巣ができています |
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| 見難いですが→が蜂です
茶畑の石垣に何年か前から蜂が棲みつきせっせと働いています。 |
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自然仕立てで栽培されるお茶は、一年かけて樹形を作り上げ、一年にたった
一度手摘みをし、製茶されます。
春 一番茶の後、地上30cm以下の所で茶樹を切りそろえ、6~7月の夏に新しい枝を伸ばし始め、夏の間に翌年の新芽のエネルギーになるための母葉を作ります。
そして立冬まで自然の状態で伸ばし続けます。その後11月下旬~12月にかけて
頂芽をつみ取り 摘芯して春芽吹く新芽の調節を一枝一枝手作業で行います。
翌春 約一年かけてエネルギーを蓄えた母葉の付け根から最上級の新芽が伸びてきます。
手摘み作業の前5日位被覆して、日光を遮り色合いと味の充実を計ります。
そして数ある芽の中から一枝のうち上から4芽ぐらいでしょうか、それぞれ一芯二葉つまり芽の芯から二枚目までの葉をつけた状態で、丁寧に手摘みをします。
一人一日4kg(生葉で)以下しか摘めません。
その葉を今はほとんど見られなくなった昔ながらの四貫機の製茶機械で5時間かけて丹精込めて作り上げます。
このクラスのお茶になりますと成分も充実し、玉露を上回るアミノ酸系の旨み成分も、カテキンやカフェインなどの苦渋み成分なども豊富に含まれていますので、淹れ方次第で味がとても変わります。
釈迦に説法とは存じますが、ぜひ一煎目は温度を下げて豊富な旨み成分を味わっていただき、お茶特有であるテアニン効果でリラックスしていただけたなら、 茶の極みを感じる事が出来ると思います。
これこそ茶栽培、製造の喜びであり、まさに「茶は嘉木である」の境地でありましょう。
| すくすく伸びる新芽 | 陽の光をあびて輝く新芽 |
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| 蒸した生葉を色よく 仕上げるために冷やします 蒸しで製茶の出来が決まる とも言われています。 (蒸しから冷却) |
撚手を使って攪拌しながら 圧力をかけて、含水率50% くらいまで乾かします (粗揉工程) |
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| よく揉み込んで水分むらを なくし成分を浸出しやすく します。 (揉捻工程) |
揉みながら徐々に乾燥し 煎茶特有の細長い伸び型 の茶に形を整えていきます (精揉工程) |
8月から9月始めにかけて茶畑の管理作業として「深耕」という作業があります。
富士秋山園 実圃場にて 8月

深耕とは茶畑の畝間の土を30センチほどの深さまで耕し、細い根を切り、新しい元気な根が育つ土壌環境を作り、茶樹の周辺土壌の通気性を良くして、微量要素や肥料分の吸収を良くし、根に活力を与えるために行う作業です。根の活動は秋以降活発になり真冬までの間に翌春芽吹くための栄養である
炭水化物を根に溜め込みます。夏の終わりに環境を整えてもらった根は、新しい根を伸ばし、春 芽吹くための栄養を秋から冬にかけて、(主に炭水化物として)根に蓄えているのです。
そして、春になると根に蓄えた養分を使って新芽を伸ばし始めるのです。深耕などしなくても、確かにお茶は春になれば芽を伸ばします。しかし、よりしっかりとした美味しい新芽を芽吹かせるためには秋からの根の活動がとても大切です。美味しいお茶を作るためには、手間を惜しまないことだと思います。
私達は厳しい自然環境の中で茶樹と対話し、お互いに成長して行きます。
茶の品種・土壌やその年の自然条件・茶の樹齢など茶樹によって、手入れが皆違います。自然と対話しながらの仕事は思うように行かないことの方が多いのですが・・・ただひたすら目を掛け、手間を惜しまない・・・美味しく香りよい茶のために・・・ひたすらに・・・
秋・冬の季節は、茶畑は眠りについて、春 芽吹くための活力を蓄えています。
茶樹は秋から冬にかけて根に十分な栄養素を溜め込み地温が下がると休眠に入り春に備えます。
暖冬の年には、温暖な地域では茶樹が十分休眠できず、睡眠不足ぎみの茶産地もあるようです。 “寒暖の差はおいしいお茶になるためには大切な条件です”
富士秋山園は標高約300メートル富士山のふもとに位置し茶樹も十分な休眠状態で冬を過ごしています。
富士秋山園 秋から冬の茶園管理は・・・
富士秋山園では、魚粕をはじめ菜種粕・豚系肉骨粉などの有機質系肥料を主体とした施肥をします。有機質肥料は人間が食べられそうなくらい良いにおいのする厳選されたものを使います。秋、天気予報を参考にして有機質系肥料をまき、茶樹の根に良質な栄養を与え冬の休眠に備えます。
冬、御殿場の自衛隊演習地から茅(かや)を運び出し、茶樹の根もとに敷き、厳しい冬に耐え環境の良い休眠が取れるようにします。その茅は雑草を生やさない、土を乾燥させすぎない役目もしながら、時間を掛けて土と同化し、空気をたくさん含んだ良質の腐食堆肥と化していきます。