平成22年 品種茶
固定ファンが増えています
「春茗」(しゅんめいは)静岡県の野菜茶業試験場で育成されました。
母親は「ゆたかみどり」父親は「F1NN8」です。
形状は良く締まり色沢は緑が濃く良好です
香気は温和です。滋味は少なく旨味があります。
自己主張の少ない落ち着いた控えめな味わいを中心に「真の味わい」があります。
この「春茗」は自然仕立てにして 一年に一度だけしか摘みません。
手摘後枝葉を刈り落として新しい枝葉を秋までに育てます。
茶の樹にストレスをなるべくかけないようにして育った茶樹を 三月から夜間被覆し、摘採一週間ほど前から遮光し、一芽一芽丁寧に手摘をし、特別な栽培と独自の製法をします。
今ではまぼろしの機械になりつつある四貫機という小型の機械で五時間かけて
丁寧に手揉風に作り上げました。
若い層にファンが多い品種
「印雑一三一」の母親はインドアッサム地方の「マニプリー5」という品種ですが、父親は分からないハーフです。また、花の香りが特徴である品種茶の「そうふう」や「藤かおりの」母親でもあります。
中国茶への人気に見られるように、茶に求める香気が多様化しています。
この「印雑一三一」は他の多くの日本の緑茶品種からは検出されない香気成分「アントラニル酸メチル」を含有しており、
この物質が茶としての「花香」に強く関与する事が知られています。
「茶の香気」の機能性については、「アロマテラピー効果」や「脳の自律神経への影響」が指摘されており、機能性の高い香気成分の高含有品種の育成が期待されています。
「印雑一三一」の葉中に含まれる「アントラニル酸メチル」の由来とされている
花香様の機能性も注目されているところです
この「印雑一三一」は香を引き出すために少々萎凋させて作り上げました。
「印雑一三一」を単品として手に入れるのは全国的に見ても現在とても難しいと思います。
ぜひこの機会に個性的な品種をご自分なりにお楽しみください。
中国緑茶を想わせる香りの特徴のあるお茶
「そうふう」の特徴はその独特の香気にあり、
同じ交配親を用いた「藤かおり」に似た花香を呈します。
飲むときの香りの強さは、茶の入れ方因るところが大きく、
やや高めの温度で浸出した方が強い香りが得られます。
すがすがしさをイメージする響きと新しい香味をもったこの品種に
これからの日本茶に新しい風を吹き込んでほしいとの願いを込めて
「そうふう(蒼風)」と名付けられました。
ミルクティーを想わせる香味
農林水産省委託の茶育種指定事業により、
宮崎県総合農業試験場茶業支場において育成され、
一九九一年に農林登録されました。
耐病性が強いので 減農薬栽培に適した品種です
母親は「宮Aー6」 (たかちほ♀×アッサム種とコーカサス種の雑種♂)
父親は「NN27」(やぶきた×静在16)です。
アッサム種とコーカサス種の配合由来する独特の香気を受け継いでいるので
香気は高く独特の芳香をもっています。
ミルクティーを連想させる花香と さっぱりとした滋味が特徴です。
「はるみどり」は「かなやみどり」を母親、
「やぶきた」を父親として1972年に交配され2000年八月に「茶農林四八号」として
農林登録された比較的新しい品種です。
晩生種で母親の「かなやみどりは」
「やぶきた」×「S6」(静岡県の在来種)の交配なので、
「はるみどり」は遺伝的には「やぶきた」の血を
3/4受け継いでいます。
品質は良好で 旨味成分が多く 渋みが少ないのが特徴です。
香りは「やぶきた」とは 異なる旨味に富んだ煎茶独特の豊かな香があります。
大規模栽培よりも 自園自製自販農家、あるいは
品質の優れた特徴ある品種を求めている農家に適する品種です。
上質な香を想わせる
「香駿」は静岡県茶業試験場で、1970年に「くらさわ」と「かなやみどり」の交雑から選抜され、1996年に種苗法による品種登録出願がされたものです。
「やぶきた」一辺倒の品質から 特徴ある香味への欲求が高まるなか
「香駿」は「やぶきた」との違いがよく分かる香味豊かな品種です。
「香駿」の香味については、趣向調査から、味が濃い・香りがよい・旨味がある 等 評価が高く、香りは若い世代を中心に爽やかで清涼感ある香りをイメージする意見が多いです。☆新茶の香りに花の香りをブレンドした感じ・ジャスミンやミントなどのハーブ系の香り・上品な御香に似た雰囲気
(消費者アンケートから)
香駿の楽しみ方のご提案
① やや大目の茶葉
② やや熱めの湯
③ やや小振りで深めの茶杯
(中国スタイルの聞香杯
などがよいと思います)
山間地栽培に最適
「おくひかり」は静岡試験場で「やぶきた」と中国種である「静cy225」の交雑から選抜され、
1987年に育成。 富士及び山間地域を中心に育成されています。
川根町では「産地ブランド商品」として限定販売しています。
「おくひかり」は高い香気と豊かな旨味に渋みが程よく調和したまろやかな味が特徴で
山間地で栽培されることによって、その特徴が一層発揮されます。
本品は、富士のふもと標高250メートル 山霧がよくかかる茶園で育ち製造されました。
今年は、旨味成分を逃さず、色よくするために摘採前に玉露のように被服をしました
特性を生かすためにやや深蒸仕立てにしてございます。
一煎目は、やや ぬるめのお湯でゆっくり淹れていただけますと「おくひかり」本来の風味を味わっていただけると思います。
濃緑色の水色もお楽しみください。
「山の息吹」は静岡県茶業試験場で、一九七五年に榛原郡中川根町の
「やぶきた」実生茶園から選抜され、一九九四年に種苗法による
品種登録出願を行い、一九九七年に品種登録されたものです。
早生品種ではありますが、水色・香気・滋味の無い質は非常に優れています。
新緑を感じさせる軽やかな香気に渋みの少ない十分な旨味が感じられます。
また、化学成分的にも旨味成分と言われるアミノ酸や、テアニン含有量が高く
渋み成分のカテキン含有量が少ないものです。
この「山の息吹」は「山の息吹」の特徴である旨味成分と新緑のを十分感じていただけるよう
摘採前に一週間ほど被覆しました。
しっかりとした旨味
「いなぐち」は静岡県静岡市新間一色の稲口勝利さんが、今から35年ほど前、
自分の茶畑から偶然発見し 育成したお茶で、
やぶきた種の自然交雑の種子から発見した品種です。
いなぐちの葉はやぶきたの葉と比べ、葉肉が厚く軸が太く一見硬そうに見えます。
しかし、製茶してみますと、茶葉の色は艶やかで、
色が濃く重く針のように尖った茶葉になります。
なんと言ってもこの「いなぐち」の最大の特徴は「味」にあります。
稲口の旨味は口に含んだ時、やぶきたをしのぐ深い味わいがあります。
秋山園の「いなぐち」は稲口勝利さんから直接分けていただいた直系品種です。
「いなぐち」の優れた旨味を引き出していただけるよう、
茶葉は多めに湯温は低めにじっくり淹れて下さい。
二煎 三煎と湯温を上げていくことで「いなぐち」が顔を変え、
やさしい「いなぐち」から芯の強い「いなぐち」まで味わっていただけると思います。
メチル化カテキンの効果を期待して
野菜・茶業試験場(枕崎)で育成されました。命名登録は1993年です。
「べにふうき」は漢字では 「紅富貴」 と書きます。
これは紅茶および半発酵茶として香気、滋味に富むことに由来しています。
母親は多田系アッサム雑種の「べにほまれ」、父親はインドダージリンからの導入種「枕Cd86」です。
茶に含まれている成分のうち、花粉症などのアレルギーに効果があるとみられているのがメチル化カテキンという物質です。
「べにふうき」にはこのメチル化カテキンがほかの品種より極めて多く含まれています。
主力品種の「やぶきた」では検出されませんが、
「べにふうき」をはじめ紅茶用に開発された品種を中心に含量が多いようです。
常に「べにふうき」緑茶を摂取し、メチル化カテキンを体内に取り入れることにより、
通年性アレルギー性鼻炎有症者の症状軽減に有効であり
かつ安全な飲料であることも確認されました。
お茶はもともとは薬として日本の持ち込まれました。
その効果は現在科学的に立証されています。
べにふうきのメチルカカテキンの力を借りて快適な毎日をお過ごしください。
天然玉露とも言われる
「つゆひかり」は静岡茶業試験場において、1970年に、 桜葉の香りで知られる
「静7132」を母親・天然玉露とも言われる「あさつゆ」を父親として交配され 選抜されました。
栄養系比較試験・推奨品種決定試験を経て、平成12年(2000年)に種苗法に基づく品種登録されたばかりの新しい品種です。
2001年から静岡県の奨励品種になりました。
耐病性及び耐寒性に優れているので、農薬削減が可能であり 環境にやさしい栽培に向く品種です。
桜葉を思わせるふんわりとした甘み、
滋味は温和ですので渋みの苦手な方にお勧めです
水色は「あさつゆ」に由来して、明るくさわやかさを感じさせてくれます。
