茶の焙煎香・・・火入れ!


 茶の香りと言うものは我々茶業者にとって、微妙で非常に奥深いものである。
もちろん茶以外の香りについても然りである。
 お茶は、荒茶(あらちゃ)として、冷蔵保管して随時仕上げするのですが、この仕上げ工程が茶の香りの最終決定を左右し、嗜好品としての個性を発揮するものです。


 秋山園では、私、秋山勝英が元の荒茶を100%自製し、その仕上げも併設する仕上げ工場にて
茶師秋山勝英が100%関わって仕上げております。
 お茶の良し悪しは、原料茶葉もさることながら、最終仕上げまで、気配り目配りが必要です。
特に、最終工程の「火入れ」が肝心です。「火入れ」とは業界用語ですが乾燥の工程で、温度を上げて
微妙な香気発揚を促すことだと理解しております。最も難しい工程です。
私が気を使うのは、人間の五感のなかでの嗅覚は、春夏秋冬季節により変化するということです。
これから、徐々に気温も下がり、冬を感じるようになります。すると人間の感覚として、やや’火香’
のする茶、いわゆる焙煎香のする茶のほうが、好まれる傾向にあると判断しています。
つまり、秋山園の仕上げ、特に’火入れ’は、季節に合わせて変えているということをお伝えしたいのです。春先の新茶時期は、やや若葉臭「青臭さ」が残る程度に、夏は清涼感香るように、秋から仕上げの温度を徐々に上げ、冬を迎える頃には徐々に’火香’を強くして・・・
さらに大事な事は、お客様のために、元の荒茶原料を吟味して良質なものを確保しておく事です。
良い茶葉は、良質なアミノ酸類(たんぱく質の元)を含んでおり、「火香」つまり焙煎香により、人間の五感の中の嗅覚に訴える事が出来ると思っております。
 単純な仕上げ乾燥のことでも、一日を費やしても語りつくせないほど奥深いものがあります。
「つぶやき」で語りつくせない分は、秋山園のお茶が語りかけてくれるでしょう。
 皆様是非味わってくださいな、「日本茶」を!・・・日本人でよかったと思えるかな・・・