品種茶
新しい品種のお茶の栽培と製造への挑戦を積極的に取り組んできたことから、静岡県のお茶関係者から「品種の魔術師」と呼んで頂いております。
現在では、40種類以上の品種茶を保有し、極早生品種の「マリシ」~オリジナル選抜晩成品種の「英之介」まで、一番茶で40日以上のスパンを持って茶業を営んでいます。
摩利支
秋山園を代表する品種茶です。
天と地を司る名前の由来にふさわしい香味です品種茶「やえほ」の自然交雑実生からの選抜で、山間を好む茶樹です。極早生品種 旨味成分含有量が多く上品な香りはお茶好きを虜にします
おくひかり
母樹は「やぶきた」父樹は「中国導入種」気品漂う山間地向けの晩成品種。中国種の系統なので個性的な香り。爽やかな甘みを持つ。
英之介
秋山園オリジナル選抜極晩生品種。他の品種と比較すると明らかに濃緑が際立つ。極晩成のため他の品種の製茶が終わってからじっくりと製茶に取り組めるため、安定した品質で提供できます。
おくみどり
母樹は「やぶきた」父樹は「静在16」の実生群からの選抜の晩成品種。煎茶だけでなく玉露にも向く品種。濃緑でスッキリ感のある甘味で、癖がなく単品だけでなくブレンド茶としても楽しめる。
はると34
母樹は「さえみどり」父樹は「さきみどり」令和2年に定植しました
早生品種令和4年製造予定
牧の原早生
早生品種で発酵茶に向くことが分かり緑茶にも発酵茶にもできます
いずみ
「べにほまれ」の自然受粉種子の実生集団からの選抜。釜炒り茶・紅茶・半発酵茶として優れた特性が期待出来る品種
青心ウーロン
中国福建省から伝来した由緒ある四代品種の一つで、台湾で最も多く作付けされている品種烏龍茶に適した品種
翔春
秋山園オリジナル選抜極早生品種。柑橘系の香りを持ち爽やかな風味が特徴。緑茶・発酵茶の試作を重ね一番特徴が出る製茶法を模索中
やぶきた
代表的な緑茶品種。静岡市の杉山彦三郎氏が在来種の実生茶園から選抜。新鮮香があり、青みのある黄色で旨味が強くバランスが良く優れた品種
静印雑131
母樹はインドアッサム系「マニプリー5」父樹は分からないハーフです。花の香りが特徴の品種茶「蒼風」や「藤かおり」の母樹です。香りを引き出すために様々な工夫をしています
そうふう
母樹は「やぶきた」父樹は「静印雑131」の実生群からの選抜品種。滋味があるがアントラニル酸メチルに由来するジャスミンあるいは東洋蘭系の花香を有する。ケルセチン配糖体含有量が多いので健康効果も期待されている。
めいりょく
母樹は「やぶ」父樹は「やまとみどり」の実生群からの選抜。清涼感がある香りで、やや渋みが伴うのが特徴。
いなぐち
「やぶきた」の自然交雑種子の実生園からの選抜。野性的な香りがあり、アミノ酸が多く、タンニンが少ないのが特徴。
さやまかおり
静岡県茶業試験場の「やぶきた」の自然交雑種子を埼玉県茶業試験所が継承し選抜。耐寒性に優れた品種、渋みが強いので渋味を好む人向け。
大井早生
母樹は「やえほ」父樹は「やぶきた」の交雑実生からの選抜品種。爽快な香気と滋味、甘みの調和がとれている品種。
むさしかおり
母樹は「やぶきた」父樹は「埼27F1-73」
包種茶・発酵茶として頭角を現すことを期待して製茶試行錯誤中
紅富貴
母樹は「べにほまれ」父樹は「ダージリンからの導入種」メチル化カテキン含有量が多く緑茶としてはアレルギー発症抑制を期待するが本来は「紅茶」向きの品種として開発されたので紅茶にすると飲みやすく美味しい紅茶になる。
紅ひかり
母樹は「べにかおり」父樹は「中国からの導入種枕Cn1」の実生群からの選抜。紅茶にすると鮮紅色。特別発酵技術で独特のスパイシーな香りを発揚させる技術を構築中
紅ほまれ
多田系インド雑種の実生からの選抜。
紅茶にすると、ほど良い滋味、旨味とコクがありレモンバーベナを想わせる花香が漂います。
紅富士
「べにほまれ」を母親として1960年に育成されましたが、初期栽培が困難なためレアな幻の品種の一つです。ほのかな柑橘系の香りが特徴。
みなみさやか
宮崎県生まれ。母樹はアッサムやコーカサス種に由来する香気に特徴のある「宮A6」父樹は「F1NN27」の実生選抜。釜炒り茶・発酵茶・半発酵茶としての適性が高いことが明らかになったので試行錯誤中
りょうふう
母樹は「ほうりょく」父樹は「やぶきた」ダイエットに有効な成分が発表されるとの情報で導入したが・・・
煎茶に適した品種すっきりとした香味。
いずみ
母樹は「べにほまれ」自然受粉種子からの選抜。紅茶にすると桃のような香りを発揚するという特性に期待 幼木のため育成中
ただにしき
明治初期 多田元吉氏が茶の調査のため中国・インド各地を視察した際に持ち帰った種子を改良育種した紅茶品種。御殿場の不二聖心女子学院の農園で栽培されていることが有名
夢わかば
母樹は「やぶきた」父樹は「埼玉9号」口当たりがよく上品で雑味が少なく淡泊。花香・果実香・ミルク様などの香りの特徴を引き出す工夫で個性を出したい。
夢かおり
母樹は「さやまかおり」父樹は「宮崎8号」爽やかで癖がなくスッキリとしている。萎凋させると良い花香を発揚する。
夢駿河
母樹は「おくひかり」父樹は「やぶきた」緑鮮やかな晩成品種。しっかりとした旨味があり、渋みが少なく温和。令和3年の夢駿河じゃ被覆していないため茶本来の色合いが楽しめます。
中国種等
秋山園では中国種の製造試作に令和4年度から新しい製造方法に着手する予定です。
春もえぎ
母樹は「やぶきたと静在16の掛け合わせ」父樹は「宮崎県在来種」血統としては「やぶきた」の孫であり「おくみどり」の甥っ子日本人な慣れ親しんだ「やぶきた」のバランスの良さに、少し奥ゆかしさを感じる穏やかな香りとまろやかな味で後に優しく残る甘みが特徴です。