富士秋山園の「摩利支」
秋山園を代表する品種茶です。
富士秋山園の一番早起き&お嬢様の「摩利支」の紹介をしましょう。
「茶の品種」の本によると。。。
品種特性
- 形状は細よれで、色沢は濃緑でつやがある。香気は甘い深みのある香り、滋味は濃厚なうま味がある。
- アミノ酸が多く、カフェイン、タンニンが少なくバランスの良い極早生品種である。
来歴
静岡県静岡市水見色(現静岡県静岡市葵区水見色)の山森理佐雄氏、美好氏の親子により
「やえほ」の自然交雑実生の中から選抜、育成されたもので、1996年3月に品種登録された。
富士秋山園と摩利支
平成19年(2007年)3月に茶業試験場富士分場が廃止される際に委嘱を受けて秋山園にやってきました。
余談ですが平成19年は亥年。富士秋山園の茶師も亥年。運命?を感じます。
摩利支を選抜育成した山森さんとは平成11年富士秋山園に「Z1」という品種の実際を見にいらしたのが 最初の出逢い。
山森さんの印象は「山間地茶業のパイオニア」といった感じで、まじめに熱心な方でした。
摘採作業なども手伝ってくれたりして・・・今は亡き方ですがもっと沢山の事を教えていただきたかったと 残念に思っております。 時を経て私たちも
「摩利支」を栽培製造出来るようになり、改めて素晴らしい品種だと実感しています。
特に摩利支の色つや、実に色っぽい茶姿には、他の品種には無い特別なものを感じます。
「摩利支」「春茗」「手摘新茶2000円/100g」 どれも上出来です!
今年一番のうぐいすのさえずりを聞きました。
2024年 閏日 秋山園の一番の早起きさんでもあり、お嬢様でもある
「摩利支」の目覚めです。夏を想わせるような暑い日や冬に逆戻りの凍える日もあり
ひやひやの日々ですが、順調に育ってくれることを願うばかりです。
令和5年4月2日(日)
天候にも恵まれ、農協さん、テレしずさん、テレ朝さん、静岡新聞さんなど
たくさんの取材が来てくださり にぎやかに初摘みが出来ました。
感謝です!
すくすくと育った新芽をベテランの摘み娘さんたちが丁寧に摘んでくれ、六時間かけて製茶し、
素晴らしいお茶に仕上がりました。販売できる日が楽しみです!