お茶の特徴
秋山園は「山のお茶」
秋山園のお茶は「山のお茶」です。
「山のお茶」は山の気象条件から平地でつくられる「里のお茶」に比べて、日照時間が短く昼夜の寒暖差が大きい環境の中で育ちます。
「玉露」などに象徴されるように「お茶の旨味」を多く残すには「遮光」することが一つの栽培技術です。
山のお茶はその立地条件や気象条件により霧が濃く出たり日照時間が短かったりと、天然の遮光条件の下で育ちます。
また昼夜の寒暖の差は大きくお茶にとって適度なストレスになり 香りを引き立たせることが解っています。
冬の適度な寒さもお茶を十分休眠状態にするために必要なことです。秋に栄養を十分蓄えて、冬しっかり休眠を取り、力を蓄えて「春」力強く芽吹くことが理想です。
秋山園が「深蒸し茶」にしない理由
秋山園茶師の秋山勝英は「山のお茶」の特徴であるお茶本来の香りを大切にするために「深蒸し茶」にはせず、昔ながらの普通蒸し製法にこだわり、気象条件などで毎年微妙に違うお茶が一番輝くであろう製法を追及しています。
※「深蒸し茶」は昨今、人気の高い製法で、生茶葉から煎茶を造る最初の工程である「蒸し」の時間を長くすることで、深く濃い緑色の水色であり、青臭みの少ないまろやかな香り、強い甘みとコクが特徴です。
茶畑へのこだわり
有機肥料/深耕
秋山園でも、静岡県西部・中部地域で行われる伝統農法である茶草場農法を実践しています。保湿・保温・粗大有機物肥料・雑草除けの効果があります。また、猫も食べたくなるような良い匂いの魚粕やゴマ圧搾粕等を使い、深耕やカルチをして茶樹が栄養を吸い上げる根っこを元気にしています。
土を深く耕すから草が生えやすくなって草取りが大変ですが、頑張っております。
減農薬
長年の減農薬により自然のバランスが取れています。虫たちの手助け、茶畑の様子をよく観察して必要な時に最低限の処置をしています。
人間でいうと風邪をひいたら早めに処置をして大事に至らないようにするのと同じです。
オーガニックについて
秋山園のお茶はオーガニックではありませんが、減農薬です。有機JASの認証は取っておりませんが、安心して飲んでいただけるお茶です。
農薬を使うのは、お茶の木が病気になってしまった時など。使うのは、「スプレーオイル」や「石灰硫黄合剤」「無機の銅剤」など。これらはすべて有機栽培でも使用が認証されている農薬です。野球のピッチャーで言えば、三振を取ることではなく、打たせて取るやり方、つまり別の言い方をすれば かわす投球。病害虫と全面的に対峙するのではなく、「まぁまぁ少しはかまわんが、我々を大きく邪魔せんでくれよ」といった精神構造で、栽培に取り組んでいます。
大きくやられると耕種防除という物理的防除、つまり羅患葉層、害虫被害葉層を狩り捨てます。品種により 妨害虫被害はかなり異なりますが、基本的に妨害中に弱い品種は導入を見送っております